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iPhoneが出る度に一部で話題になるのがiPhoneの価格です。毎度毎度iPhoneの値段は高くなっておりついにiPhoneXで11万2800円(64GB)で10万円超えてしまいました。
では、これまで発売されたiPhoneの価格推移をみていきましょう。日本では多少の変動はありますが基本的に高くなっている傾向が見られます。しかし、アメリカでの値段はiPhone4(2010年)からiPhone7(2016年)までの料金は変わりません(649ドル;図1)。
では実際、円相場と比べてiPhoneの価格は高いのでしょうか?
図2をみるとわかると思います。
iPhoneの日本での価格を米国価格でわった1ドルあたりの価格と実際の円相場での1ドルあたりの価格を比べてみました。その差は1.65(iPhone5; 2012年)~20.52円(iPhone4; 2010年)とそれなりにバラつきがありました。今年のiPhone8は2.25円iPhoneのほうが高く、iPhoneXでも2.43円iPhoneのほうが高くなっており大体円相場と一致しています。
特に注目していただきたいのはiPhone5S(2013年)~iPhone7(2016年)の時期で、このときのiPhoneの価格は円相場と比べて高い傾向があります。この原因は日本ではiPhoneは世界的にみても珍しいiPhone優位な国であり、多少高くても売れるという強気な姿勢がみられた時期だからだと考えます。
それでもiPhone6(2014年)だけは違いました。このときだけは実際の円相場のほうが高く弱気な姿勢でした。iPhone6は初めて大型化したモデル(iPhone5も大型化したしましたが、縦に長くなっただけで横に大きくなったのは初めて)でした。日本人は手が小さいので小さいスマホを好む傾向があり、iPhoneの大型化にも少なくないネガティブな意見がありました。なので、価格も安くしたのではないかと思います。しかし、予想はハズレたので次の年のiPhone6sの価格差では10円以上高くするといういつものiPhoneの強気な姿勢が現れたのではと思います。
日本での価格推移の上昇の原因はいうまでもなくアベノミクスによる円安です。実際円相場とiPhone価格推移は関係あるのでしょうか?
図3から円相場が上がればiPhoneの価格も上昇していることがわかります。R2乗値という相関係数が0.84と強い数値をしめしています。相関係数とは関係の強さを示したもので1(または-1)に強くなるほど強い関係性があるといえるものです。
しかし、もっと強い相関をしめしたものがありました。アベノミクスのもう一つの成果でもある日経平均株価です(図4)。
日経平均株価が高くなるとiPhone価格も上昇しています。R2乗値は0.909と円相場よりも強い相関があることがわかりました。R2乗値が0.9を超えると非常に強い関係性があるといわれていますのでほとんどiPhoneの価格と日経平均株価がリンクしていると言えるでしょう。
今日経平均株価はどんどん上昇しており今日(11/14)時点で22463.60円と高くなっています。この金額を仮にiPhoneの価格にあてはめると95840円と10万目前の金額を叩きだしました。今日経平均は30000円超えてもおかしくないといわれており、3万円になったら12万3205円とiPhoneXの価格でiPhone8を購入するということがおきてしまうかもしれません。
日経平均株価が上がってiPhone価格が上昇しても実際買うのは私たちなので、私達の給料があがらないとiPhoneも買えなくなってしまいます。そこでiPhone価格と給料の関係も見ていきましょう。
図5はiPhone価格と平均年収を表した図になります。R2乗値が0.63と相関があるもののそこまで強い関係性が見られませんでした。
また、よく野党が実質賃金が下がったといいます。実質賃金とは年収に物価変動を加味したもので、要するに賃金の上昇が物価の上昇に追いついていないので実質賃金が下がっています。
実質賃金とiPhoneの関係をグラフにしてみると
まだ、2017年の統計はでていないので2016年までの実質賃金で計算しています。R2乗値が0.808と年収と比べても高い関係性が示されています。
このグラフから実質賃金が下がっているとiPhoneの価格が上がっているという負の相関になっているのも注目するべきポイントです。どういう意味かといいますと年収に対するiPhoneのパーセンテージが上がっています。
iPhoneは食品と違って生活必需品ではありますが優先順位は下がります。優先順位が下がれば買い控えがおきます。iPhoneじゃなくても他に格安スマホがあるからそれにしよう。ってっことが起こるのが普通です。
しかし、iPhone人気は未だに収まることはありません。これは大手キャリアが割引をいっぱいしたり、分割回数を多くしたりと見かけの金額を低くして金額の高さを隠しているからです。
日本の景気はよくなり、円安や日経平均株価が上がりそれに伴いiPhoneの価格も上昇しています。しかし、年収などにはまだ反映されていないので携帯キャリアの割引でごまかしている状態です。このままの状態が続くようならついにiPhone天下が終わるかもしれません。
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iPhoneが出る度に一部で話題になるのがiPhoneの価格です。毎度毎度iPhoneの値段は高くなっておりついにiPhoneXで11万2800円(64GB)で10万円超えてしまいました。
1.iPhoneの価格推移と実際の円相場との関係性
では、これまで発売されたiPhoneの価格推移をみていきましょう。日本では多少の変動はありますが基本的に高くなっている傾向が見られます。しかし、アメリカでの値段はiPhone4(2010年)からiPhone7(2016年)までの料金は変わりません(649ドル;図1)。
図1 日本と米国のiPhoneの価格変動推移 |
では実際、円相場と比べてiPhoneの価格は高いのでしょうか?
図2をみるとわかると思います。
図2 iPhoneの日本価格/米国価格と実際の円相場の差 |
iPhoneの日本での価格を米国価格でわった1ドルあたりの価格と実際の円相場での1ドルあたりの価格を比べてみました。その差は1.65(iPhone5; 2012年)~20.52円(iPhone4; 2010年)とそれなりにバラつきがありました。今年のiPhone8は2.25円iPhoneのほうが高く、iPhoneXでも2.43円iPhoneのほうが高くなっており大体円相場と一致しています。
特に注目していただきたいのはiPhone5S(2013年)~iPhone7(2016年)の時期で、このときのiPhoneの価格は円相場と比べて高い傾向があります。この原因は日本ではiPhoneは世界的にみても珍しいiPhone優位な国であり、多少高くても売れるという強気な姿勢がみられた時期だからだと考えます。
それでもiPhone6(2014年)だけは違いました。このときだけは実際の円相場のほうが高く弱気な姿勢でした。iPhone6は初めて大型化したモデル(iPhone5も大型化したしましたが、縦に長くなっただけで横に大きくなったのは初めて)でした。日本人は手が小さいので小さいスマホを好む傾向があり、iPhoneの大型化にも少なくないネガティブな意見がありました。なので、価格も安くしたのではないかと思います。しかし、予想はハズレたので次の年のiPhone6sの価格差では10円以上高くするといういつものiPhoneの強気な姿勢が現れたのではと思います。
2. 円相場との関係性は
日本での価格推移の上昇の原因はいうまでもなくアベノミクスによる円安です。実際円相場とiPhone価格推移は関係あるのでしょうか?
図3 iPhone価格と円相場の関係 |
図3から円相場が上がればiPhoneの価格も上昇していることがわかります。R2乗値という相関係数が0.84と強い数値をしめしています。相関係数とは関係の強さを示したもので1(または-1)に強くなるほど強い関係性があるといえるものです。
しかし、もっと強い相関をしめしたものがありました。アベノミクスのもう一つの成果でもある日経平均株価です(図4)。
図4 日経平均株価とiPhone価格の関係性 |
日経平均株価が高くなるとiPhone価格も上昇しています。R2乗値は0.909と円相場よりも強い相関があることがわかりました。R2乗値が0.9を超えると非常に強い関係性があるといわれていますのでほとんどiPhoneの価格と日経平均株価がリンクしていると言えるでしょう。
今日経平均株価はどんどん上昇しており今日(11/14)時点で22463.60円と高くなっています。この金額を仮にiPhoneの価格にあてはめると95840円と10万目前の金額を叩きだしました。今日経平均は30000円超えてもおかしくないといわれており、3万円になったら12万3205円とiPhoneXの価格でiPhone8を購入するということがおきてしまうかもしれません。
3. iPhone価格と実際の年収との関係性は?
日経平均株価が上がってiPhone価格が上昇しても実際買うのは私たちなので、私達の給料があがらないとiPhoneも買えなくなってしまいます。そこでiPhone価格と給料の関係も見ていきましょう。
図5 iPhone価格と平均年収 |
図5はiPhone価格と平均年収を表した図になります。R2乗値が0.63と相関があるもののそこまで強い関係性が見られませんでした。
また、よく野党が実質賃金が下がったといいます。実質賃金とは年収に物価変動を加味したもので、要するに賃金の上昇が物価の上昇に追いついていないので実質賃金が下がっています。
実質賃金とiPhoneの関係をグラフにしてみると
図6 iPhone価格と実質賃金の関係性 |
このグラフから実質賃金が下がっているとiPhoneの価格が上がっているという負の相関になっているのも注目するべきポイントです。どういう意味かといいますと年収に対するiPhoneのパーセンテージが上がっています。
iPhoneは食品と違って生活必需品ではありますが優先順位は下がります。優先順位が下がれば買い控えがおきます。iPhoneじゃなくても他に格安スマホがあるからそれにしよう。ってっことが起こるのが普通です。
しかし、iPhone人気は未だに収まることはありません。これは大手キャリアが割引をいっぱいしたり、分割回数を多くしたりと見かけの金額を低くして金額の高さを隠しているからです。
日本の景気はよくなり、円安や日経平均株価が上がりそれに伴いiPhoneの価格も上昇しています。しかし、年収などにはまだ反映されていないので携帯キャリアの割引でごまかしている状態です。このままの状態が続くようならついにiPhone天下が終わるかもしれません。
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